大阪府知事の吉村洋文氏と高知県知事の濱田省司氏が18日、大阪市内で行われた「日本みどりのプロジェクト推進協議会 第5回シンポジウム」に出席した。
同協議会は、日本の自然(みどり)を核に都市と地方が連携し、地方創生の実現やゼロカーボン・脱炭素社会、生物多様性の保全を目指すというもの。
今回は、「2025大阪・関西万博」を契機に日本の命輝くレガシーを引き継ぐ〝日本の自然のショーケースを考える〟をテーマに大阪で開催された。
開催地の首長として登壇した吉村氏は、大阪の一等地で開発中のグラングリーン大阪に触れ「僕も一坪購入してたこ焼き屋でもやれば儲かったのに」とジョークを交えれば、万博に設置した大屋根リングについて「(京都の)清水の舞台の技術を使って、耐震性も強化されて、普通に歩ける。多くの方が写真を撮って、SNSにあげたり、感動されてるのが目に浮かびます」とアピールしていた。
大屋根リングには高知県産材が利用されており、同会の副会長を務める濱田氏は「高知県産材を使ってもらおうということで協定を結びまして、万博の会場に高知県から1万3000立方メートルの木材を供給しました。リングに使われた木材の4~5割が高知県産材が使われた」と胸を張った。
さらに高知県の人口減少対策としての林業への取り組みと同県の観光PRを行い、高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」や来年から放送予定の朝ドラ「あんぱん」の舞台も高知県であるとし「アンパンマンの作者、漫画家のやなせたかし先生がお生まれになりました高知を舞台とした朝ドラが来年春から放送されます。この機会に高知へお越しください」とアピールした。