大みそか決戦の行方は――。格闘技イベント「RIZIN LANDMARK10」(17日、名古屋)を終えた榊原信行CEO(61)がインタビューに応じ、今後の展望などを語った。インパクトを残した芦澤竜誠(29)や〝JTTの大器〟秋元強真(18)に加え、3部構成で行われる「RIZIN DECADE」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)についても注目発言を連発だ。
――大みそかはどんな大会になりそうか
榊原CEO(以下榊原)メード・イン・ジャパンを世界に届けたいと思っています。胸を張って世界にチャレンジする環境が、この大みそかに整うので楽しみにしていてほしい。配信も含めてスケールのデカい座組が成り立っているので。世界中の人に見てもらうことに向けての、具体的な一歩が踏み出せるんじゃないかと思います。
――今年は3部構成になる
榊原 それぞれで全くテーマが変わることになりますよ。チケットを買っていただいた方は1プライスで3興行が見られるし、飽きさせない自信もあります。朝から年越しまで楽しんでもらえるものになるので、期待してほしいですね。
――大みそかといえば豪華選手の出場だが
榊原 まだ詳細は言えないけど、今年も世界的ビッグネームがまたRIZINにやってきますよ。近々正式に発表できると思います。
――大みそかに出場濃厚な秋元は、鈴木博昭に完勝した
榊原(9月の金太郎戦から)短期間で階級を上げて勝つというのは、すごいと思います。期待しかないし、本人もRIZINを背負っていく気を持ってくれていることをうれしく思います。
――かつての那須川天心をほうふつとさせる試合ペースだ
榊原 そう。天心も最初にRIZINでデビューした時は、1日空けて連続で試合をやったりしたじゃないですか。他人がやることをやっていても確変は起きない。常人がやらない道を歩んできた人がトップに立っているんです。それは朝倉海や未来がやってきたことでもある。秋元にも「スーパースターになるには、セオリーの外にはみ出さないとダメだよね」っていう話をしたんです。そうしたら「やります」と言ってくれたので。
――期待するからこそ険しい道を用意すると
榊原 我々の中にはこれまで培ってきたスターになるための成功の方程式があるんですよ。それにちゃんと答えを出していけば、あっという間にトップスターになる逸材だと思います。
――名古屋大会では芦澤も、昇侍にKO勝ちでインパクトを残した
榊原 すごいよね! これからも彼がワクワクするような相手をチョイスしていきたい。とはいえ、まだトップ戦線のゴリゴリのコンプリートなMMAファイターとかではなくて。彼のスタイルが確立するまで、好敵手と思われる相手をキャスティングできたらいいなと思います。
――一方で平本蓮は欠場の可能性が高そうだ
榊原 本人も思ったより(拳の)ケガの回復が進まないのに焦っていると思うし、その中でわざわざ大みそかに出てくる必要はないのかなと思っています。次戦は春先? かもしれないですね。