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スウェーデン政府がパンフレット「戦争が起こったら」を520万世帯に配布

東スポWEB 2024年11月19日 10時29分

スウェーデン民間緊急事態庁(MSB)が18日から国民にパンフレット「危機や戦争が起こったら」を配布し、戦争に備えるよう呼びかけている。6年前にも配布したものの最新バージョンで、厚さは倍になっているという。スウェーデン紙エクスプレッセンが18日、報じた。

エクスプレッセンは「おそらく月曜日にポストに入っていた黄色いパンフレットに気付いたスウェーデン人も何人かいるだろう。MSBが制作した『危機や戦争が起こったら』の新バージョンだ。合計520万世帯が最新版を受け取ることになる。それは、軍事紛争、重大な事故、異常気象、IT攻撃などに対して、どのように備えるべきかということだ」と報じた。

パンフレットには「不安定な世界には備えが必要です。スウェーデンに対する軍事的脅威は増大しており、最悪の事態、つまり武力攻撃に備えなければなりません」「スウェーデンが他国に攻撃されても、われわれは決してあきらめません。抵抗をやめるべきだという情報はすべて誤りです」などと始まる。

そして「世界的な安全保障状況により、核兵器が使用されるリスクが高まっています。核兵器、生物兵器、化学兵器による攻撃があった場合には、空襲の場合と同様に身を隠してください」などと記し、具体的な方法を詳細に記述している。

そして、エクスプレッセン紙は、この配布について、世界のメディアがどう報じているを伝えた。

英紙デーリー・メールは「スウェーデン、国民に戦争に備えるよう指示:500万世帯が核ハルマゲドンへの備え方に関するパンフレットを受け取る」という見出しで報じた。英BBCは、新しいパンフレットは治安状況の悪化を受けて配布されており、以前の「2倍の厚さ」と伝えた。AP通信は、核兵器、化学兵器、生物兵器による攻撃にどのように対応するかについてパンフレットから例を引用した。

ロシア・ウクライナ情勢が不安視されている。

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