【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫問題が大きな話題となっていますね。103万の壁の撤廃を掲げ、10月の衆院選で大躍進を遂げたことが記憶に新しいですが、壁撤廃が現実味を帯びてきたタイミングでのスキャンダル。反省するところはきちんと反省し、選挙で得た民意を背負って今後も戦い続けてほしいですね。
そんな願いから今週は、ローマ帝国を舞台に一人の男が苛烈な戦いに身を投じる、スペクタクル映画「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」(公開中)を紹介します。
今作はアカデミー賞で5部門を受賞した名作「グラディエーター」の24年ぶりとなる続編です。前作主人公・マキシマスの息子であるルシアスは、アカシウス将軍率いるローマ帝国軍による侵攻を受け、愛する妻を失ってしまう。絶望に沈んだ主人公が復讐を誓い、コロシアムで剣闘士(グラディエーター)として戦い、名を上げていくというストーリーです。
今作はもうとにかく御年86歳のリドリー・スコット監督の手腕がすさまじいです! 大ヒット作となったグラディエーターの世界を24年ぶりに作り直すという、この衝撃ですよ。圧倒的なCGに大規模なエキストラでスゴイ予算だなとひっくり返りましたね。コロシアムにサメを放流して戦う戦闘シーンもCGでの完成度がすさまじいですし、戦闘シーンのエキストラはなんと1000人動員。馬も本物の生きた馬を400頭も同時に走らせるんですよ。とんでもないスケールの一大スペクタクル映画に仕上がっています。絶対に大きなスクリーンで、大音量でチェックしてほしいです。
また、今作は特に人物配置が良かったなと思います。仇(かたき)であるアカシウス将軍の妻ルッシラが、父マキシマスの元恋人で自身の母であるという複雑な関係が物語で明らかになるんですが、ここがこの作品の肝で。前作から24年という現実世界での時間がたっていることを利用し、ルッシラ役をコニー・ニールセンが続投で演じているんですよ! 24年前の前作のヒロインが、仇の奥さんとしてそのまま出てくる。これは相当練られた脚本ですよ! ルシアス、アカシウス、ルッシラ。それぞれの立場や感情が複雑に絡み合いながら繰り広げられる戦いからもう目が離せませんね。
立憲民主党に合流せず、新国民民主党の立ち上げを担った男はスキャンダルをはね返し躍進を続けるのか。今後の奮闘に要注目ですね。強い意志を持った挑戦者を描く一作です。ぜひご覧ください。