ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソン(58=米国)がプロのリングから〝完全撤退〟する。
タイソンは2005年にケビン・マクブライド(アイルランド)にTKOで敗れて以来19年ぶりの復帰戦でユーチューバーのジェイク・ポール(27=米国)に判定で敗れたが、今後に向けてタイソン・フューリー(36=英国)との対戦プランも浮上。フューリーは、「強い男になってほしい」と思った父親が〝マイク・タイソン〟にあやかってタイソンと名付けたという因縁もある。
英紙「デーリー・メール」によると、タイソンの側近が同紙の取材に応じ「マイクは〝ジェイクを殺す〟と言っていたので殺さなかったことに感謝してる」と語ったという。その上で「マイクは自身のボクシングキャリアの終わりとみなした。実際にそうだ。彼は体調が悪く、少し恥ずかしかったが、負けたことは承知している。彼は降参した」と話した。
タイソンはポール戦前に、今回の復帰戦でファイトマネーとして固定給2000万ドル(約30億8000万円)とPPVなどの成果ボーナスを得ると明かし、今後の展望については「目の前の試合に集中している」と明言していなかったが、今回の対戦で見納めとなりそうだ。