新大関Vに黄信号が点灯した。大相撲九州場所10日目(19日、福岡国際センター)、新大関大の里(24=二所ノ関)が関脇大栄翔(31=追手風)に屈して3敗目(7勝)。首位と2差に開き、優勝争いから大きく後退した。大の里は土俵際まで押し込むも、攻め切れずに形勢逆転。最後はもろ差しを許して寄り切られた。
取組後は「詰めが甘かった? そうですね。もう一回、集中して明日から5日間頑張りたい。集中して、明日からですね。勝ち越しを意識? そこまで考えていない。明日から5日間、しっかり集中していきたい」と必死に気持ちを切り替えた。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「大の里は焦ってしまった」と指摘。高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「大栄翔がうまく取った。本人も終わってからびっくりしている顔をしていた」と対戦相手をたたえた。