ソフトバンクの小久保監督が19日、福岡県飯塚市内で行われた納会ゴルフで、来季2月から宮崎で行われる春季キャンプの新構想を語った。
今年は全員が一斉に始動し初日からA組(一軍相当)、B組(二軍相当)、C組(三、四軍相当、リハビリ班=筑後)に分かれ激しい競争が行われた。方針は変わらないが、その一方で来年はベテランを中心に「S組」を新設するという。
「(キャンプインの)2月1日に宮崎にいなくてもいいと。どうするかは本人次第。(合流は)第4クールからでいいです」(小久保監督)
野手は柳田、近藤、山川、中村晃、今宮の5人、投手は有原、モイネロ、松本裕、ヘルナンデス、オスナの5人、計10名を「S組」に指定し、調整を一任する方針だ。
メンバーは長く第一線で活躍してきた主力勢。小久保監督が「自分でやれる人たち」と話すように信頼は厚く「(若手を)見ることができる」と「S組」創設の利点を語った。
各自で調整方法を決められるが、今宮、中村晃、柳田らは若手とともに1日から宮崎に入る見込み。他の選手はこれから日程を固めていく。
一任される分「責任」がのしかかる。山川が「責任は強まる」と語れば、来季、チーム最年長の柳田は「責任しかないと思う。結果が全ての世界なので、とにかく結果が残るように準備したい」と鋭い眼光で答えた。
「有原、モイネロ、スチュワート。先発はこの3枚を中心に」と来季の先発陣にも言及し、すでに戦い方を描き始めている指揮官。これまでにない取り組みによってチームがどう変化するのか、早くも注目される。