NHKが19日発表した「第75回NHK紅白歌合戦」(12月31日午後7時20分)の出場者には大方の予想通り、STARTO ENTERTAINMENT勢が1組も入らなかった。旧ジャニーズ事務所の一連の問題を受けて旧ジャニ勢が出場しなかった昨年に続いてゼロだった。その舞台裏は――。
ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏の問題の影響は大きく、NHKで旧ジャニ勢が出演していたテレビ、ラジオ番組が今春、すべて終了した。
一方でこの間もSMILE―UP.は被害者補償を進めていた。
NHKは被害者補償の進展が確認できたなどとして10月16日の定例会見で、スタート勢への出演オファー解禁を発表した。芸能プロ関係者は「水面下では出演解禁に向けたスタート社とNHKの話し合いが続けられていました。夏ごろには〝紅白出演OKの方向〟という流れだったと聞いています」と話す。実際にスタート勢で人気ナンバーワングループとされるSnow Manの出場が有力視された。
そのSnow Manは昨年11月、メンバーが大みそかにライブ配信を行うと発表。目黒蓮(27)はインスタグラムのストーリーズに「絶対後悔させないよ 俺らを正解にする」と投稿し、賛否を呼んだ。
「当時から〝Snow Manメンバーは紅白に乗り気ではないのでは…〟と言われたけど、スタート社とNHKとの関係改善のためにひと肌脱ぐ意味合いもあり、今年の紅白には出場するとみられていました」(前出関係者)
その流れを変えたのが10月20日放送の「NHKスペシャル」だった。ジャニー氏を追及するなどした。
前出関係者は「スタート勢のタレントとしては紅白に出場する〝義理〟はなくなった感があったでしょう」と指摘。「グループの多くがスタート社とエージェント契約制を取っていて、メンバーの意向が重視、尊重されています。他の番組でも出演予定がひっくり返ったなんて話も聞くくらいです」と続けた。
ファンたちも「Nスぺ」放送以降、スタート勢のタレントは紅白に出場する必要性はないといったSNSでの投稿が目立つようになっていた。
紅白サイドは19日、スタート勢のタレントの出場が今後、追加発表されることはないと明言している。
大みそかの紅白とともにスタート社とNHKの今後の関係性も注目される。