メッツメディアもドジャースの大谷翔平投手(30)の3度目のMVP受賞に白旗だ。ニューヨークのテレビ局CNYセントラルのスポーツ記者サマンサ・クロストン氏とアシュリー・ウェンスコスキー氏によるマルチメディア番組「私はなぜメッツファンなのか?」の18日(日本時間19日)はMVP争いがテーマだった。
ナ・リーグMVPの最終候補3人にメッツのフランシスコ・リンドア内野手(31)が残っているが「たとえメッツバイアスがあっても大谷がMVP」という意見で一致し、「満票かどうか」で議論を繰り広げた。
ウェンスコスキー氏は「私に投票権があったら大谷に入れる。今シーズンだけでなく、大谷のキャリアを何十年先に振り返っては『オーマイガー』って言うくらいすごいし、まねできる人は永遠に出てこないと思う。実際にそんなことはないが、たとえ彼が二度とマウンドに立てなかったとしても関係ない。彼の成績には議論できない」と断言。その上で「リンドアにも少し愛の票が入っても良いと思う」と満票に疑問符だ。
理由を「メッツはリンドアが休むと大変だったという点で、リンドアの方がチームに対する価値は大きかった。大谷は打席だけ考えればいい。リンドアはシーズン中守備についてずっと考えなければならない」と説明。
クロストン氏は「確かにリンドアの意志が後半戦のメッツをあそこ(リーグ優勝決定シリーズ進出)までの成功に導いた。しかし、大谷は継続的に素晴らしかった。継続的な素晴らしさに対して、私たちは称賛すべきだと思う」と満票を容認した。
「大谷翔平はドジャースのユニコーン。彼らの星なわけで、『50(本塁打)―50(盗塁)』クラブや歴史的な記録を築いた。恐らくかなり大きな差で大谷が受賞すると思う」
2人は「大谷翔平がいないシーズンだったら、リンドアが受賞していた」で一致したが、相手がすごかったということだ。MVPは米東部時間21日午後6時(同22日午前8時)にMLBネットワークの番組で発表される。