ボクシングの元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(58=米国)の復帰戦が格闘界で記録ラッシュとなった。
タイソンは19年ぶりの復帰試合でユーチューバーのジェイク・ポール(27=米国)に判定で敗戦。動画配信大手「ネットフリックス」が中継した試合は世界中で1億800万人が視聴したと発表。SNSへの投稿では「これまで最も多くストリーミングされた世界的スポーツイベント」になった。この数字は米国の分析会社「TVision」とネットフリックス社のファーストパーティーデータから得られたものという。
また米メディア「ESPN」によると、AT&Tスタジアムで試合を観戦した人は7万2300人で米ラスベガス以外で開催された格闘技イベントで米国史上最大の入場者で、全体でも米国9位の観客動員。同スタジアムの格闘技イベントでは過去最大の入場者になったという。さらにネットフリックスの株価はタイソン戦後の18日に2・8%も上昇した。
今回の興行をネットフリックスとともに運営したMVP社のナキサ・ビダリアン氏は「ラスベカス以外の格闘技イベントとしては過去最高の入場料を記録した」とし「このカードに登場する素晴らしいアスリートの世界的な影響力の証しだ」と主張した。