無念のリタイアとなった。野球の国際大会「プレミア12」に参戦している日本代表「侍ジャパン」の鈴木翔天投手(28=楽天)が20日、左ヒジを痛め、チームを離脱した。この日、都内の病院で検査を受け、「左浅指屈筋および円回内筋損傷」と診断。チーム関係者によると、代替選手を呼ぶ予定はなく、侍ジャパンは投手1減のまま戦うことを余儀なくされた。
鈴木翔は、1次リーグでは13日のオーストラリア戦(バンテリン)でリリーフ登板し、1回無安打無失点と好投を見せたが、それ以降は出番がなかった。今後は仙台に戻り、治療に専念する。
今季は49試合に登板し、2勝0敗1セーブ、防御率1・66の好成績を収め、貴重な中継ぎ左腕として今大会で初の日本代表入りを果たしていた。大会中の復帰は絶望的となり、「選出していただいてから、すごく楽しみにしていた大会だったので、こういった形でチームを離れるのは、とても残念です。これから東京ドームで戦うみんなをしっかり応援したいと思います。必ず大会連覇を果たしてくれると信じています」とコメントした。