〝三度目の正直〟だ。大相撲九州場所11日目(20日、福岡国際センター)、三役経験者の幕内宇良(32=木瀬)が幕内平戸海(24=境川)を2度の取り直しの末に下し、3勝目(8敗)を挙げた。
最初の取組で、土俵際でもつれて軍配が平戸海に上がったものの、物言いがついて1度目の取り直しになった。2番目で平戸海を押し込んだものの、再び土俵際でもつれて物言いがつき、取り直しに。3回目で平戸海を押し倒して決着をつけた。
取組後に宇良は、疲弊した表情で息が上がりながら「初めての経験だったので面白かったですけどね。1回目はお互いさまで助けられた感じ。2回目は勝ったかなと。3回目で決着がついて良かった。相手が平戸海関だから、熱い気持ちで戦えたと思います」と語った。
2人の〝熱戦〟の後には、場内のファンからこの日一番の拍手が飛んでいた。