20日、プロ野球のオーナー会議が開かれ、来季から二軍公式戦でのタイブレーク導入とベンチ内のタブレット端末持ち込み解禁が決まった。
メジャーでは2020年のコロナ禍を機にタイブレークが導入され、2023年から恒久化。早めに決着がつくため、救援陣の疲弊を防ぐことができる。
来季の二軍では延長10回からタイブレーク制を導入し、無死二塁、無死一、二塁の2パターンを、時期をずらして採用する。また二軍公式戦でベンチ内へのタブレット端末の持ち込みを許可することも決まった。
一軍での導入はその影響を見てからとなるが、現場は「どちらも遅すぎたくらい」(在京球団スタッフ)と大歓迎。大きな前進と言えそうだ。
今年1月の12球団監督会議でソフトバンクの小久保監督がタブレット端末使用について議題に挙げた。すでに12球団がデータ共有にタブレットを使用。ベンチで直接見られるようになれば、投手交代時にスコアラーが打者にプリントアウトした紙を慌てて見せる〝アナログ〟なシーンもなくなる。
MLBでは2016年からベンチ内でのタブレット閲覧が可能となった。不正利用が発覚し一時、禁止となったが、再び解禁。ドジャースの大谷が打席を終え、すぐにベンチでタブレットを注視する姿はおなじみとなっている。
今季のNPBは歴史的な投高打低となったが、タブレット端末の使用は打者に有利と言われる。来季の二軍でどんな数字が出るか楽しみだ。