F1のRBに所属する角田裕毅(24)がシ烈な争いを展開する親チームのレッドブルへの昇格レースで、新たな有力候補が急浮上してきた。
角田はレッドブルの昇格をかけて、RBの同僚リアム・ローソンやウィリアムズの〝神童〟フランコ・コラピントらと激しい争いを展開している。来季の動向に注目が集まる中で、新たな候補が出現した。
英モータースポーツ専門メディア「モータースポーツウィーク」は「アイザック・ハジャールがレッドブルF1シートの次期候補に」との見出しで新星の急浮上を報じた。
フランス出身のハジャールは今季激戦のF2で傑出したパフォーマンスを発揮。レッドブルの育成ドライバーでもあることから、グループ内でも実力がしっかりと評価されており昇格しても環境が変わらないことはプラスに働く。
ハジャールは「少なくとも、2025年にF1へ参戦するチャンスは残っていると思う。RBとレッドブルではいろいろなことが起こっていて、何が起きてもおかしくない。そして明らかに、僕が次の順番だ。それはシンプルに事実だ」と強気に主張。「彼ら(チーム)がどんな決断を下すのかは分からないが、いずれにせよ私はここにいて来年に向けて準備を整えようとしている」と自信満々だ。
強気の背景にあるのは〝黄金世代〟で上位の実力を証明した今季のパフォーマンスだ。
同メディアは「F2の2024年は明らかに才能豊かだ。今年のF1でコラピントとオリバー・ベアマンが披露した印象的なパフォーマンスによって証明されている。さらに、ボルトレート、キミ・アントネッリ、ジャック・ドゥーハンら強力な新人選手たちが次々とランクを上げてきている」とF1でも実力を高く評価される新星たちが次々と登場していることから、世代をけん引するハジャールはレッドブルにいきなり抜てきされてもおかしくないと指摘する。
ハジャールも「これはわれわれの世代が優秀であることを示している。しばらくの間、経験こそが最も重要なことだと考えていた。F1で10年の経験を持つドライバーに飛び込んで勝つことはできないと思っていたが、実際にはそれが可能なんだ」とどこまでも強気だ。
超逸材が角田の強力なライバルになるかもしれない。