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【九州場所】隆の勝に再び初優勝のチャンス到来 師匠は「自分の相撲を本場所でも出せるようになってきた」

東スポWEB 2024年11月21日 6時4分

大相撲九州場所11日目(20日、福岡国際センター)、三役経験者の幕内隆の勝(30=常盤山)が、新大関大の里(二所ノ関)を押し出して10勝目を挙げた。優勝争いで大関の琴桜(佐渡ヶ嶽)、豊昇龍(立浪)と1敗で並んでおり、取組後は「トップタイ? 感覚はないし、実感もない。一日一番しっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。

今場所は初日から5連勝。賜杯争いの〝ダークホース〟となっている隆の勝について、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「今場所は当たって自分の立ち合いをしている。のど輪もおっつけもいいし、体がよく動いている。こういう突き押し相撲(の力士)は、初日に勝つと波に乗りますからね」と好調ぶりを分析した。

12勝を挙げた7月の名古屋場所は、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)との優勝決定戦に敗れて初優勝を逃した。再びのチャンス到来に、師匠は「もともと稽古場の方が強い。だんだん自分の相撲を本場所でも出せるようになってきた。その名古屋場所のあたりから、自分の相撲を取れるようになったと思う」と成長ぶりを明かす。

12日目は元大関の関脇霧島(音羽山)との一番。白星を積み重ねていけば、賜杯を争う琴桜、豊昇龍との直接対決も見込まれる。この日の取組前に、常盤山親方は「上位にきたら相手も力がある。そこで一つ(大の里に)勝てたら、いい方向にいく」と語っていた。〝予言〟は的中するか。

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