東京ドームはもはや自宅同然のようで――。国際大会「第3回プレミア12」で大会連覇を狙う日本代表は、スーパーラウンド(SR)初戦となる21日の米国戦に向けて20日に同球場で全体練習を行った。
前日会見に臨んだ井端弘和監督(49)は「私自身も非常に気持ちが高ぶってきているし、今日の選手の動きを見て、また一段と動きも良かった。選手の方もだいぶ気持ちが入ってきていると感じた」と意気込んだ。
名古屋、台湾でのオープニングラウンドを5戦全勝で突破し、19日に台湾から帰国したばかりだが、疲れも見せずSRの戦いに余裕すら漂わせている。
侍関係者は「台湾での大歓声はヤバかった。あのアウェーの中で平常心でプレーするのは並大抵なことではなかった。屋外球場だったキューバとドミニカ(共和国)戦では2日連続で風が吹き荒れ、横殴りの雨の中、よく投手陣がしのいでくれた。日本なら絶対中止になるような悪天候だったのに、あの環境を乗り越えられたんだからもう怖いものなしだよ。日本代表にとって東京ドームは庭みたいなもの。ベンチはリビングのようにくつろぎながらプレーできるのは」と指摘する。
天母球場で行われた17、18日の2試合は最悪のコンディションだったが、いずれも5投手の継投で勝利。その中の一人、17日のキューバ戦に4番手で登板し、イニングまたぎで勝利投手となった清水(中日)も「あんな雨の中で試合をするのは小中学校の時はざらにあったけど、プロになってからは初めて。気合とセンスですね」と振り返った。
さまざまな苦難を乗り越え、勝手知ったる完全ホームの〝本拠地決戦〟。大会連覇へ死角は見当たらない。