ソフトバンクは21日、城島健司氏(48)の「チーフベースボールオフィサー(CBO)兼会長付特別アドバイザー」就任会見を福岡市内のホテルで行った。
城島氏は「小久保監督と僕が現場とフロントに、2人でホークスを強くしていく」と話し「現場は入れ替えが激しい。今(現場が)やっているいいことをフロントマンが知って、王さんが作ってきたチームを未来につなげたい」とビジョンを語った。実質フロントのトップとして現場に寄り添い、資金関連を除いた多岐にわたる業務を行っていく構えだ。
ついにジョーが陸に上がってきた──。球界でも屈指の釣り好きとして知られる城島氏は、現役を引退した翌年からRKBで放送される『城島健司のJ的な釣りテレビ』への出演を続けてきた。しかし、会見では「非常に残念ではありますけど、やりながら続けるのは少し厳しいかなと。今年いっぱいで残念ながら卒業という形になります」と12年続いた番組からの卒業を発表した。
まさかの決断は恩師をも驚かせた。王会長からはかつて、ユニホームを着て現場に戻ることを望まれたこともあるが、城島氏は釣りもひとつの理由となり、これを拒否。こうした経緯があっただけに、今回王会長に報告した際には「釣りはどうするんだ」と言われたという。城島氏は「よっぽど僕が楽しそうに釣りをしているんでしょうね」と笑顔で話した。
小久保監督からの「城島健司がやっと地に足をつけて野球だけ向き合う時間がきた」という言葉通り、大きな決断を下した太公望。来年からはCBOとしてチームづくりに本腰を入れていく。