ロッテからポスティングシステムでMLBに挑戦する佐々木朗希投手(23)の代理人を務めるワッサーマン・メディアグループのジョエル・ウルフ氏が他球団幹部への不信感をあらわにした。佐々木については20日(日本時間21日)にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が契約期間が来年1月15日以降になる見通しを示した。ロッテが12月に入ってからポスティング申請を行うため、年内の移籍の可能性は低く、新たな契約期間で移籍先が決まるとみられる。
しかし、早くからドジャースとの〝密約説〟が指摘されるなど、他球団から公平性が疑問視される状況があった。当初、12月15日に終了する年内の契約期間に使える「ボーナスプール」もドジャースがどのチームより多く資金を残していたことも「佐々木獲得のためだったのではないか」と疑惑に拍車をかけていた。
米メディア「ジ・アステティック」は「結果は決まっているのではないか、と球団幹部らは推測し続けた。関係者はドジャース入団の暗黙の合意を結んでいるのではないかと疑っている。幹部らは非公式にそうした噂の一部をコミッショナーのオフィスに持ち込み、ドジャースの上層部もそれを聞いている」としたうえで、代理人のウルフ氏の反論を伝えている。
「私のことをよく知っているはずの幹部たちが私が何らかの不正な合意にかかわっているとほのめかし、私の誠実さを侮辱している。実際のところ、これはスポーツマンシップにかける行為だ」と〝潔白〟を主張。あらぬ噂を流す他球団幹部らを批判している。
ここにきて「佐々木はドジャースを選ばない」との見方も多く、どう転ぶか分からない。代理人の怒りが事態を左右することになるか…。