来年から「チーフベースボールオフィサー兼会長付特別アドバイザー」の座に就くソフトバンクの城島健司氏(48)が国内FA権を行使した甲斐拓也捕手(32)への思いを語った。
21日に福岡市内のホテルで就任会見を行った城島氏。会見では「小久保監督と僕が現場とフロントに、2人でホークスを強くしていく」と力強く語った。
会見後の取材対応ではFA権を行使した甲斐についても言及。城島氏は「球団会長付特別アドバイザー」に就任した2020年から、扇の要を守ってきた先輩として、事あるごとにアドバイスを送ってきた。
城島氏は甲斐について「彼なくして、この何年間の強いホークスはなかった」と話し「FAを取るということは彼が一軍で頑張ってきた証し。(権利)を取得したことがおめでたいですよね」と背番号19をたたえた。
その上で「チームの人間としてはもちろん残ってほしいですけど…」と話しながらも「彼も野球人ですからね。僕が『残って』と言って残ってくれるなら言いますけど、彼の人生ですから、家族もありますし、しっかり決めてほしい」とひとりの野球人として、当人の意思を尊重する姿勢だ。
城島氏も注目する鷹の正捕手の行方。移籍か残留か、決断が待たれる。