さすがの名将も脱帽だった。21日に行われた国際大会「第3回プレミア12」のスーパーラウンド初戦(東京ドーム)で米国代表は侍ジャパンを相手に1―9で大敗を喫した。
4回までは両軍スコアレス。5回に6番のトーマスが2番手・隅田(西武)から先制ソロを放ったものの、その裏に坂倉(広島)、小園(同)の適時打で3点を奪われて引っくり返された。その後も侍打線の勢いを止められず終わってみれば11安打9得点をたたき出され、無残な結果でごう沈した。
試合後、米国代表を率いたマイク・ソーシア監督(65)は「試合前半は良かったが、その後はミスが頻繁に起きてしまった」と顔をしかめながらコメント。「投手陣がもっといい投球をしないと」とし、4回まで1安打無失点に抑えた先発・ヒルをのぞく2番手以降のリリーフ陣6人を厳しく糾弾した。
そして侍ジャパンの相手先発投手・高橋宏(中日)についても言及し「速球が素晴らしく早く、スプリットも非常に良かった」と称賛した。
エンゼルスで2000年シーズンから18年間にわたって監督を務め、地区優勝6回、ワールドシリーズ制覇も02年に1度成し遂げた名将。そのエンゼルスでルーキーイヤーの大谷翔平投手(30)とも18年の1シーズンのみ〝師弟関係〟にあったソーシア監督は、今をときめく二刀流プレーヤーの母国・日本の強さに終始感服した様子だった。