ボクシング界のモンスターもプロレスの興奮を楽しんでいた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長が21日、取材に応じ、井上とともに4日にサウジアラビア・リヤドで行われた世界最大のプロレス団体WWEの興行を観戦した経緯を語った。
井上と大橋会長は同国最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」と推定総額約30億円のスポンサー契約を結ぶため、2日にリヤド入り。5日にABEMAにて放送されたWWEのロウでは、2人が最前列で観戦する姿が映し出されていた。その理由をたずねると、大橋会長は「急に連れていかれたんだよ。招待?そうだね」と明かした。
プロレス好きで知られる大橋会長はWWE観戦は初めてで「俺は興奮したね」とにんまり。井上についてはプロレスへの興味はあまり強くはないものの、20年ほど前にハリウッドスターのドウェイン・ジョンソンことザ・ロックらが絶大な人気を博していたころのWWEはテレビで見ていたとのことで、「楽しんでいたよ」と井上の様子を語った。
この日、大橋会長は東京・後楽園ホールで開催された主催興行を観戦。メインイベントで所属選手のWBOアジアパシフィック王者・保田克也(32)がOPBF同級王者・宇津木秀(ワタナベ)に2度ダウンを奪いながら3度ダウンを奪われて6回TKO負けに終わった。「年間最高試合ぐらいのいい試合だった」と内容を評価しながらも、「勝たなきゃいけない試合展開だった。ダウンのダメージは全然違ったから」と、宇津木をKO寸前まで追い込みながら逆転されたことに苦言を呈した。