落語家・桂雀々さんが20日に64歳で亡くなったことを所属事務所のラルテが22日、公式X(旧ツイッター)で正式に発表した。
同社はXに「弊社所属落語家桂雀々は、糖尿病からの肝不全により、11月20日、64歳で永眠いたしました。なお、葬儀は近親者のみで執り行わせて頂きました。後日、『お別れの会』を予定しておりますが、詳細は改めてご報告させて頂きます。ここに生前のご厚誼に深謝するとともに、謹んでご報告申し上げます」と報告した。
雀々さんは1977年に「爆笑王」と言われた故桂枝雀さんに入門。枝雀さんの芸風を受け継ぎ、明るい高座で人気を博した。
また雀々さんの妻は、枝雀さんの弟弟子で今年6月に亡くなった桂ざこばさんの妻の妹で、ざこばさんとは〝義兄弟〟の間柄でもある。
当時を知る在阪のテレビ局関係者は「ざこばさんは、後に人間国宝になった桂米朝さんの弟子。米朝さんにとって雀々さんは孫弟子に当たる。そのため雀々さんの結婚式で米朝さんは『1人ならともかく2人も、娘さんが落語家に嫁ぐことになり、申し訳ありません』と謝っていたことは当時、話題になりました」と明かした。
ざこばさんが亡くなってからわずか5か月後に〝弟〟の雀々さんも他界。今ごろ天国で再会しているかもしれない。