ナ・リーグMVPにドジャース・大谷翔平(30)が満場一致で2年連続3度目のMVPに輝き、大谷の〝対抗馬〟と見られたメッツのフランシスコ・リンドア(31)は2位に終わった。NY界隈では終盤の〝ミラクル・メッツ〟をけん引し、内野守備の要でもあるリンドアを推す声が根強く、メッツのギボンズコーチも「リンドアは早朝から来て守備練習をやっている」「DH限定選手より守備をこなす選手がチームに多くのものをもたらす」と最後までリンドアの受賞を信じて疑わなかった。
しかし、1位は満票で大谷となり、リンドアは2位に23票が入っただけ。メッツ公式Xはその瞬間に「それではみなさんに声をかけます。当分の間、SNSから離れます。みなさんお元気で」ポストし、9分間の〝アカウント停止〟状態となった。前日にNBAレイカーズのスーパースター、レブロン・ジェームズがSNSからの一時撤退を宣言したが、その時と同じ文面をジョークで使っている。
地元メディア「SNY」もこのタイミングでリンドアの4分45秒の「守備の好プレー集」を流した。NYのショックは大きいが、これ見よがしの動画でリンドアの偉大さをアピール。また、リンドアのカティア夫人は発表後、SNSで「私の心の中では彼こそが真のMVPです」と夫の写真とともにメッセージを伝えている。