優勝争いが〝デッドヒート〟だ。大相撲九州場所13日目(22日、福岡国際センター)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が元三役の幕内隆の勝(常盤山)を下し、12勝目(1敗)を挙げた。
隆の勝に土俵際まで追い込まれたが、上手投げで逆転勝ちを収めた取組後は「(土俵際まで)攻め込まれて内容は良くないけど、最後まで焦らずにいけた」と振り返った。
この日の取組結果により、賜杯争いは事実上、琴桜と1敗の大関豊昇龍(立浪)に絞られた。14日目は琴桜が新大関大の里(二所ノ関)との取組で、豊昇龍は関脇霧島(音羽山)と対戦する。千秋楽には、賜杯を争う2人の直接対決が見込まれる。
初優勝を目指す琴桜は「変わらず目の前の一番に集中していく。慌てないように集中して取っていくだけです」と気を引き締めた。