大相撲九州場所13日目(22日、福岡国際センター)、三役経験者の幕内阿炎(30=錣山)が幕内尊富士(伊勢ヶ浜)を下し、10勝目(3敗)を挙げた。
阿炎が立ち合いで左に動き、そのままはたき込んで勝負を決めた。取組後は「土俵に上がって嫌な感じがしたので。今日もしっかり集中力があった」と納得の表情を浮かべた。
この日に大関豊昇龍(立浪)と大関琴桜(佐渡ヶ嶽)が1敗をキープ。千秋楽で2人の直接対決が見込まれるため、3敗の阿炎の優勝の可能性は事実上消滅した。
それでも、今場所は4日目に新大関大の里(二所ノ関)を破り、7日目にも無敗だった豊昇龍に土をつけるなど、存在感を示している。阿炎は「調子もいい。自分のやるべきことをやって、それに結果がついてきている」と充実した表情を見せた。
三役復帰を目指すためにも、千秋楽まで負けられない戦いが続く。