新日本プロレス22日横浜大会の「ワールドタッグリーグ(WTL)」Aブロック公式戦で、海野翔太(27)、本間朋晃(48)組が「TMDK」ザック・セイバーJr.(37)、大岩陵平(26)組を撃破し、初勝利をあげた。
海野は来年1月4日東京ドーム大会でザックの保持するIWGP世界ヘビー級王座挑戦を控えている。年間最大興行へ向け大きな意味を持つ公式戦で、序盤からザックに対し強烈な対抗心をぶつけていった。
10分過ぎにザックと1対1となった海野は、激しいエルボーアッパーカットの打ち合いを展開。打撃合戦からハイキックをキャッチし、STFに捕獲する。ブレイズブレイドをキャッチされ、腕十字固めに捕獲されるも、本間が小こけしでカットし、九死に一生を得た。
だが、変型デスライダーからのデスライダーを阻止されてしまい、ザックドライバーを浴びて劣勢に。大岩の大剛式バックドロップからザックのアックスボンバーと、怒とうの猛攻にさらされる。それでもトルネードDDTを大岩に決めて分断に成功すると、再びザックと1対1の局面に突入した。ブレイズブレイドを逆さ押さえ込みで切り返された海野だったが、そこからさらに体を入れ替え、ついにデスライダーがさく裂。王者から値千金のピンフォール勝利を収めてみせた。
挑戦表明時には会場からのブーイングにさらされるなど、逆風にもさらされた。それだけにこの日の勝利が持つ意味は大きい。海野は「日々、悔しいことばっかりだよ。認めたくないこともたくさんある。言われたくないこと言われて、ずっと悔しい思いしてる」と心情を吐露しつつ「正真正銘、ザックから取ったぞ。もう文句は言わせない。まずはこのタッグリーグ、必ず制覇して、東京ドームに乗り込んで、ザックからIWGP世界ヘビー級のチャンピオン(の座)を奪ってやる」と誓いを新たにしていた。