元日本テレビアナウンサーの藤井貴彦(52)は3月末に退社し、フリーとなった。4月から日テレの夜の報道番組「news zero」のメインキャスターに就任したが、厳しい戦いが続いている。
2010年から退社する24年3月まで夕方の情報番組「news every.」のメインキャスターを務め、その実直な人柄から人気となった藤井アナはフリーとなってすぐ、古巣の看板報道番組のメインに登用された。実績があるだけに大きな期待を持って迎え入れられたが、思うような結果は出ていない。
前任の有働由美子アナの時は、平均世帯視聴率は5%台後半から7%台だったのに対し、藤井アナになってからは4~5%台と、1~2ポイントほど落ちている。
視聴率がいまいち振るわないのは、夕方から夜に番組が変わり、視聴者層が変わったからだと分析されているという。「夕方ならば藤井さんはピンポイントでハマったのですが、zeroが放送されている午後11時台には『いまいち合っていないのでは』『大丈夫かな…』と局内で言われるようになりました」
徐々に旗色が悪くなる藤井アナにとって、正念場だったのが先月27日の衆院選開票特番。櫻井翔とともにメインを務めた「NNN衆院選zero選挙2024」は民放で2位の視聴率を獲得した。1位はテレビ朝日系の「選挙ステーション2024」だった。
「有働アナと櫻井がメインの2022年の参院選開票特番『zero選挙』は民放1位でした。今回は2位ということでギリギリの及第点といったところでしょう。仮に今回の選挙特番が大コケしていたらテコ入れは必至でしたが、ひとまずは様子見となりました」(日テレ関係者)
壁を一つ越えたとはいえ、まだまだ予断を許さない状況だ。