俳優のシルベスター・スタローン(78)の見解がボクシング界に大きな波紋を広げている。米メディア「soapcentral」が報じた。
スタローンは元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(58=米国)が19年ぶりの復帰戦でユーチューバーのジェイク・ポール(27=同)に判定負けしたことについて、自身のインスタグラムを更新し「マイクは史上最高のオスカー賞パフォーマンスを披露した」とし「ジェイク、感謝しなさい。彼はあなたの命を救ってくれたのです」と書き込んだ。
この意見について、同メディアは「スタローンはタイソンが意図的に相手に全力を注ぐことを避けたと示唆した。タイソンがパンチを控えたのは加齢による衰えではなく抑制や戦略によるのかもしれないと、すでに物議を醸している、このイベントはさらに厳しい批判にさらされることになる」と指摘した。
タイソンの復帰戦をめぐってはさまざまな意見が出ており、両者ともに積極的に攻撃を仕掛けなかったことから「エキシビションのように感じられた」との見方も出るなど〝真剣勝負〟ではなかったとして、大きな波紋が広がっている。そんな中で元王者のパフォーマンスが予想よりも低調だったことから〝演技説〟も出ているわけだ。
その上で同メディアは「スタローンのコメントはファンやアナリストから批判されており、タイソンのスポーツマンシップを称賛する声がある一方で、試合の正当性を疑問視する声もある」とし「タイソンのアプローチの信ぴょう性については純粋主義者の間で大きく意見が分かれた」と伝えていた。