MLBはナ・リーグMVPにドジャース・大谷翔平(30)、ア・リーグMVPにヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)が輝いたが「もし2人が同一リーグならどっちが受賞していたか」の話題が再燃している。
サイ・ヤング勝投手のジェイク・ピービー氏は「MLBネットワーク」番組内で「ジャッジですね」と即答。158試合に出場するというのは常にチームを支え、毎日グラウンドで全力を尽くしている証です。DHの価値を否定していませんが、4打席の準備と走塁をこなすだけ。これは多くの選手ができる。毎日外野で投手を支え、打球を追いかけるのとは違う」と守備の重要性を説いたうえで「ジャッジは休むことなくセンターを守り続けて活躍した。私の意見では総合的なMVPだと思う」とジャッジに軍配を上げた。
打率3割2分2厘、58本塁打、144打点のジャッジと打率3割1分、54本塁打、130打点の大谷。大谷は守備につかないとはいえ、59盗塁をマークしている。米メディア「スポーツキーダ」は出塁率と長打率を足し合わせた「OPS」、打者が創出した得点数の指標となる「WRC+」、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価する「WAR」で両者を比較している。
数字的にはいずれもジャッジが上回り「大谷はすぐれた走塁選手であるが、チームにもたらすボーナスには十分でないと言える。さらに今年はジャッジが守備につき、大谷がDHだった。大谷が投球していればチームの価値がまったく異なっただろう。しかし、今年の統計だけを見るとジャッジが〝共同MVP〟の有力候補となる」と結論付けている。