野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は23日、スーパーラウンドが東京ドームで行われ、米国が6―5でベネズエラとの接戦を制し、スーパーラウンド初勝利。しかし、ベネズエラとともに1勝2敗で並び、決勝進出を逃した。米国とベネズエラは24日の3位決定戦に回る。
米国が苦しみながらも意地を見せた。スーパーラウンド初戦の日本戦は1―9で敗れると、2戦目の台湾戦にも2―8とまさかの大敗を喫し、痛恨の2連敗。この日は打線が持ち前の長打力を発揮した。
2回無死満塁からシンプソンの右前適時打などで2点を先制すると、6回はまたもシンプソンの犠飛、続くショーの適時中前打、ウィリアムズの左中間への適時二塁打でさらに3点を加点し、ベネズエラを突き放した。
8回には5番手・トンプソンが同点3ランを浴びたが、9回にワードが値千金の中越えソロで勝ち越しに成功し、これが決勝弾となって逃げ切った。
マイク・ソーシア監督は「大変タフなチームが勝ち上がってきたので、全ての試合が難しかった。今日は初めにリードをすることができた。逆転されてしまったが、最終的にはワードが9回に大きなホームランを打ってくれて勝ち切ることができた」と安堵の表情を見せた。
ただ、期待された決勝進出はならず。指揮官は「ベネズエラのような素晴らしい投手陣を擁するチームに対して、打線がうまく働いてくれたのがとても良かった。明日も勝てるように頑張りたい」と前向きに語った。
連覇を目指す侍ジャパンが国際大会でもっか26連勝中と結果を残し続けており、そのギャップを米国はどう見ているのか。こうした質問にソーシア監督は「日本にはいい選手がそろっているが、米国にもいい選手がそろっている。(昨年の)WBCでは接戦を繰り広げ、決勝では大谷対トラウトという素晴らしい対決もありながら、惜しくも敗れてしまったという結果だった。WBCに関しては、そのギャップというのはそこまで大きくないと認識している」と持論を展開した。