相星決戦へ。大相撲九州場所14日目(23日、福岡国際センター)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が新大関大の里(二所ノ関)を上手投げで下して13勝目(1敗)。取組後は「落ち着いてしっかり取れたと思います」と納得の表情を見せた。
この日に大関(立浪)が関脇霧島(音羽山)を下して1敗をキープ。千秋楽は優勝がかかった大関同士の直接対決が組まれた。琴桜は関脇だった1月の初場所で13勝を挙げたが、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)との優勝決定戦で敗れ、自身初の賜杯獲得を逃している。
悲願の初優勝に向けて「相変わらずしっかり自分の相撲に集中したい。初優勝? 意識しようがしまいが変わらないので。しっかり集中してやれば結果がついてくる。やれることをやるだけです」と気を引き締めた。
また、この日に今年の通算勝利数で並んでいた大の里を退けて65勝目を挙げ、初の年間最多勝を確定させた。これについて問われると「しっかり目の前の一番に集中して、明日取りたいと思います」と無表情を貫いた。