新日本プロレス23日藤沢大会の「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、成田蓮(27)組がタイチ(44)、TAKAみちのく(51)組を下し、連勝発進を飾った。
セコンドにディック東郷を連れて入場したEVIL組は、試合開始のゴングを待たずして奇襲を仕掛け先制。その後も手段を選ばないラフファイトで、試合の主導権を握る。
終盤には成田がTAKAにダブルクロスを回避され、トランススレイブからフェースロックに捕獲されてしまう。さらにEVILもタイチの聖帝十字陵で動きを封じられ、万事休すかと思われた。ところが、ここで東郷が勝手にゴングを鳴らし、試合終了と勘違いしたTAKAとタイチに技を解かせることに成功する。
もちろんレフェリーが要請したゴングではないためこれは無効。H.O.Tは戸惑うタイチとTAKAを背後から襲撃し、成田が改造プッシュアップバーでTAKAを殴打する。さらにEVILと成田が2人がかりでTAKAを押さえ、東郷が急所に改造プッシュアップバー攻撃を見舞った。最後は成田がグロッギー状態のTAKAにダブルクロスを決め、3カウントを奪ってみせた。
さも当然のようにセコンドを介入させるダーティーファイトで連勝発進を飾ったEVILは「一丁上がりだな。この試合の感想を3文字で教えてやるよ。『よ・ゆ・う』だ。分かったかコノヤロー、よく覚えとけ」と高笑い。極悪軍団がこのままWTLを席巻してしまうのか――。