来年１月の箱根駅伝で２連覇を目指す青学大の原晋監督（５７）は、チームの現状に手応えを感じているようだ。
明大、青学大、立大、中大、法大の５大学の選手が１万メートルで争うＭＡＲＣＨ対抗戦２０２４（２３日、東京・町田ＧＩＯＮスタジアム）では、鶴川正也（４年）全体トップの２７分４３秒３３（速報値）をマーク。黒田朝日（３年）、若林宏樹（４年）も２７分台で駆け抜けた。指揮官は「今年は箱根に向けて順調にいっている。過去４回の中では一番いいタイムで仕上がっている」と振り返った。
エース・太田蒼生（４年）は全日本大学駅伝後、インフルエンザに感染。この日は１組でペースメーカーを務めたが、現在は順調に練習を積んでいるという。「今日の鶴川、黒田、太田というのはスタートラインに立てば確実に走る」と絶大な信頼を置く一方で「３、４年生世代に非常に力がある子が多いので、あとはそこに頼らずして、中堅どころが自分もきちんと区間賞を取る走りをするんだという意識で、底上げを図っていきたい」とさらなるチーム強化を見据えた。
４回目となった今大会は女性アイドルグループ「僕が見たかった青空」がスペシャルライブを敢行。選手たちが走る様子をドローンで撮影するなど、さまざまな工夫を施した。かねて陸上界の盛り上がりに寄与していきた指揮官は「もっと認知度を高めて、この会場が満員になったら」と願いを語った。