西武は23日、西口文也新監督(52)の船出となる2025年春季キャンプを、3年ぶりに2月1日キャンプインとすることを発表した。
まだ11月ながら、大きな〝決定〟が2つ発表された。ひとつは西口監督がこの日の「LIONS THANKS FESTA 2024」の中で、来年3月28日の開幕日本ハム戦(ベルーナ)の先発投手を、今井達也投手(26)に託すと明言したことだ。
指揮官は今井について「試合の中でも、気持ちを出して投げている姿を見ていた。前に比べたらバッターに対しての勝負が、しっかりできるようになった。制球自体も上がってきていると思うし、球質もよくなってきた」。自身が一軍投手コーチ時代(17~21年)に見ていた頃からの変化を語り、高くその成長を評価した。
もう一つは、来春のキャンプインを一、二軍とも3年ぶりに「2月1日」とする球団の決定だ。
松井前監督が率いたこの2年間は、23年3月にWBCがあった変則日程の影響で、キャンプを1クール分遅らせて6日にキャンプイン。「今はオフもないぐらい選手は練習をしている。しっかり準備をしてきてくれる」(松井前監督)という信頼関係のもと、今年も同様に6日キャンプインを踏襲していた。
しかし、結果は昨季が借金12のリーグ5位、そして今季24年は借金42を背負った歴史的最下位に終わり、西武の球団史に大きな汚点を残した。まだレギュラーに定着するには技術的、思考的に発展途上の若手、中堅野手陣に多くの自由を与え〝大人扱い〟し過ぎた反省も当然ある。
事前に球団関係者が「結果が出なければ、いろいろと変えなければいけない部分は出てくる」と語っていたように、ファンからの批判の対象になりやすいキャンプ日程をまず〝正常化〟させた。
これに西口監督は「要望というか(球団から)いつからやりますか? と聞かれて、それじゃあ1日からやりましょうとなった」と説明。「選手たちには言いましたけど、来年の開幕戦のレギュラーは源田しか考えてないので。それ以外の選手には他のポジションを取りにいってもらいたいと思います」と、選手会長・外崎のレギュラー扱いをはく奪した改革の第一歩となる〝サバイバル・キャンプ〟が来年2月1日から始まる。