鼻の下の2本の筋を人中と呼ぶ。その両脇の部分を「食禄(しょくろく)」と呼び、その家のキッチンと考える。
食禄が大きくて肉づきがいいのは、生活にゆとりがあるしるしだ。大きいキッチンを持つ家は、大人数のお客をもてなす豊かさがあるということだ。
逆に食禄が小さいと、狭いキッチンというわけで、生活の苦しさが表れる。
ここの肉づきが悪いとか、ホクロがあると、居候が多かったり、人にたかられる傾向がある。バーに勤めるたいへんな美人に、このホクロがあったが、やはり働きのない男性がそばにいて、お金を吸い取られているようだった。
食禄に急に赤い斑点が出ると、収入より支出が多くなり、やりくりに苦労するサイン。食禄にブツブツがたくさんできたり、暗い色が広がるのは、会社を辞めて生活が苦しくなったり、仕事が不振になって経済的に変化が起きる暗示である。
食禄にひげの少ない男性がいるが、仕事に恵まれないことが多くなるのが心配だ。
また、若い女性で食禄が青っぽく、ひげが生えたように見えるのは冷え症の証拠。唇の中央を外れて、上下どちらにでも色の悪いホクロがあったり、血の気のない白っぽい唇をしていると、冷え症に悩まされるだろう。
若い人で、食禄に縦じわのたくさん出る人は、口やかましく、愚痴っぽい傾向が強く、生活に苦労するケースもありそうだ。
◆ジャン・ルイ・松岡 早稲田大学卒。人相、手相、占星術、四柱推命術などを学び、著書に「動物性格占い」「誕生花&誕生石物語366」「血液型別星占い」などがある。