現役時代にNPB最多の3度の3冠王を獲得した元中日監督の落合博満氏(70)が24日、TBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーにご意見番として生出演。野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で大会連覇を目指す日本代表「侍ジャパン」の躍進ぶりについて言及した。
今大会で無傷の8連勝を飾り、国際大会27連勝中の侍ジャパンが、24日のスーパーラウンド決勝戦(東京ドーム)で台湾と対戦することが番組で紹介された。
番組MCの膳場貴子アナウンサーから印象に残った選手を問われると、落合氏は「全員ですね」とし「まさかここまでつながる打線になるとは思っていなかった。まして始まる前に4番バッターが2人(ヤクルト・村上宗隆、巨人・岡本和真)とも離脱でしょ。どうやって点数を取っていくのかと思ったら、適材適所でみんなが後ろへ後ろへってつなぐ意識を持ってね、打線として1本の線になっていますよね。だから誰ってことではなくて全員です」と評した。
同局の駒田健吾アナウンサーから、中日監督時代に教え子だった井端弘和監督の采配が良いのではとコメントを求められると、落合氏は「井端監督もここまで点数が取れるとは思ってなかったと思う」と指摘。「だから送るところは送る、走らせるところは走らせる。適材適所で細かい作戦を立てながらゲームプランをつくっていっていると思うし、あとは投手陣がいかに失点を少なくしていくかっていう野球に徹しているということなんだろうと思います」と分析した。
台湾との決勝戦について落合氏は「ゲーム展開はどうあれ、勝たなきゃしょうがないんでね。だから勝つためにどうやって井端監督が最善の策をつくっていくかっていうことなんだろうと。今日に関しては無理無理でも選手を出し惜しみしないで全戦力を使って勝つ野球をするんだろうと思います」と解説した。