ドジャース・大谷翔平がCMに出演している三菱UFJ銀行で、管理職を務めていた行員が貸金庫から顧客の現金や貴金属など、時価総額数十億円以上を盗む前代未聞の不祥事が起きた。同行によると2020年4月から24年10月までの約4年半の間、貸金庫を管理する行員が都内2支店の金庫を無断で開け、金品を繰り返し盗んでいたという。行員はすでに懲戒解雇となっており、警察が捜査を進めている。
同行は2018年から大谷とブランドアンバサダー契約を結んで広告に起用し、現在も「大谷さんは知っている」でおなじみのCMが流されている。22日には大谷がMVPを受賞し、公式Xで「前人未踏の50本塁打、50盗塁など新たな偉業を成し遂げられた本年…勇気と感動を本当にありがとうございます! 三菱UFJ銀行はこれからも大谷選手の挑戦を応援し続けます」と投稿。その一方でタイミング悪く、同日に不祥事を発表することになった。
今年3月に元通訳の水原一平被告の違法賭博が発覚した際には大谷の関与がなかったことで起用が継続されたが、今度は行員による窃盗事件。加えて同行は侍ジャパンのスポンサーでもあり、「プレミア12」で選手はユニホームの袖に同行のロゴを付け、中継では大谷のCMが流れている。
大谷と侍ジャパンにとってもイメージダウンは避けられず、SNSでは「大谷さんはお祓いした方がいいのでは」「大谷さんをもう失望させないで」「大谷さんは(盗まれる悲しみを)知っている」「開幕戦や満票MVPの発表に被せるのやめて」などと悲痛な声が飛び交っている。不測の事態に同行は「本件を厳粛に受け止め、深く反省するとともにお客様ならびに関係者のみなさまに心よりお詫び申しあげます」などとコメントを発表した。