前統一WWE王者で〝OTC〟ことローマン・レインズ(39)と、カリスマレスラーのCMパンク(46)がまさかの合体を果たした。
極悪ユニット「ザ・ブラッドライン」を率いたレインズは、4月の「レッスルマニア40」で統一WWE王座から陥落。表舞台から姿を消すと、いとこのソロ・シコアが〝トライバル・チーフ(一族の長)〟となり、元新日本プロレスのタマ・トンガ&タンガ・ロア、ジェイコブ・ファトゥを引き入れて新生ブラッドラインを結成。暴虐の限りを尽くしてきた。
レインズは8月に復帰したが、シコアらの勢いを止められず防戦一方。PLE「サバイバーシリーズ:ウォーゲームス」(30日=日本時間12月1日、カナダ・バンクーバー)の男子ウォーゲームスへ向け、かつて仲間だったジェイ&ジミー・ウーソ、サミ・ゼインとよりを戻すも、5対5軍団対抗戦出撃にはメンバーが1人足りない状況となっていた。
「ABEMA」にて放送された22日(日本時間23日)のスマックダウン(ユタ州ソルトレークシティー)でも、最後の1人は決まらないまま。5人目のブロンソン・リードが加わったメンバーを従えたシコアは、リング上でレインズに軍門に下るよう要求した。
これにレインズが答えようとすると、レインズの代理人で〝ワイズマン(賢者)〟ことポール・ヘイマンが現れた。6月28日のスマックダウンで新ブラッドラインからテーブル葬に処され、音信不通となっていたが、約5か月ぶりの登場だ。
驚くレインズらを尻目に、WWE殿堂入りした名マネジャーは「試合は4対5ではなく、5対5で行われる」と言って、レインズ軍5人目のメンバーを招き入れた。ここで米ハードロックバンド・リビングカラーの名曲「カルト・オブ・パーソナリティー」が流れ、何とCMパンクが入場してきた。
大歓声の中、リングに上がったパンクは、巨体のリードに殴りかかり両軍による乱闘が勃発だ。レインズがスーパーマンパンチを連打すると、パンクはゼインとのダブルラリアートでリードを場外に叩き落とした。リングに残ったレインズとパンクはタマ&タンガに襲われたが、パンクがタマをGTS葬するのと同時に、レインズはタンガをスピアーで叩きつけた。初共闘とは思えない、抜群の連係だ。
とはいえレインズは、ちょうど1年前に10年ぶりのWWE復帰を果たしたパンクとは接点がなかっただけに、けげんな表情。パンクはかつて〝ヘイマンガイ〟の一人で、信頼するヘイマンとの関係性から〝オリジナル・ブラッドライン〟に協力したようだが…。
満面の笑みのヘイマンをバックにレインズ、ゼイン、ジェイ、ジミーが天を指さすと、パンクは得意のスリープポーズで呼応。これにより次回PLEでは、レインズ&ゼイン&ジェイ&ジミー&パンクvsシコア&ファトゥ&タマ&タンガ&リードの、男子ウォーゲームスが決定した。レインズとパンク、WWEが誇る2人のカリスマが奇跡の合体。どんな化学反応を起こすのか?