米国・AEWのPPV「Full Gear」(23日=日本時間24日、ニュージャージー州ニューアーク)で、女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、AEW世界女子王者マライア・メイと壮絶な仲間割れだ。
白川とマライアはスターダム時代に名コンビを組んでいたが、AEWに移籍したマライアは〝悪女〟に変貌。タッグパートナーだったトニー・ストームを裏切り、8月の英国大会で世界王座を手に入れた。白川もそんなマライアに戸惑いを見せていたが、この日のPPVでは2人による祝賀会「シャンパン・チャンピオンシップ・セレブレーション」が開催された。
この手の祝賀会は大抵、バッドエンドとなることが多いが、白川は黒のドレス姿でステージ上に登場。2人の仲むつまじい姿が写されたパネルの前で、「私の友人で、私のパートナー、私の人生で最愛の人」として〝ザ・グラマー〟となったマライアを紹介した。
左目の周囲を紫色に腫らしたマライアは「王座を取ってからの4か月、本当に大変だったわ」などと言いつつ、白川と腕を組みながらシャンパングラスで乾杯。続けて「ミナ、さあ、お祝いよ」と笑顔で踊り始めた。
ところが…。ダンスに夢中になっている白川の背後から、不敵な笑みを浮かべたマライアがシャンパンボトルを右手に殴りかかってきた。唐突な裏切り行為に、観衆からは大きな悲鳴が上がった。これで白川も気づいたようで、ボトル攻撃をあっさりかわしてみせた。
白川は表情を一変させると、マライアが持っていたシャンパンボトルをキックで破壊。さらにマライアににじり寄るが、世界王者は白川の顔面にツバを吐きかけた。これでブチギレの白川は、怒りのスピアーを放ち、ステージから落下してマライアをテーブル葬に。立ち上がると、口からは鮮血がしたたり落ちていた。そのまま泣き叫びながら、マライアの額をなめまわした。
親友に裏切られて錯乱状態の白川がレフェリーに連れ去られた一方で、マライアは首を痛めたようでピクリとも動かない。愛を語り合った2人に訪れた壮絶な別れ。実況席では「マライアの裏切りは本能だ」との解説がされたが…一体、どうなるのか?