横綱ダブル昇進の可能性は? 大相撲九州場所千秋楽(24日、福岡国際センター)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が大関豊昇龍(25=立浪)との相星決戦を制し、14勝1敗の好成績で初優勝。審判部長の高田川親方(元関脇安芸乃島)が、来年1月の初場所での〝ダブル綱とり〟について見解を示した。
優勝した琴桜について、高田川親方は「今場所は強い気持ちを持って前に出ていて、最後は圧力で相手をねじ伏せた。今場所は強い相撲が取れていた。綱とり? これだけいい相撲を取っているから、来場所が楽しみ。その相撲を引き続き取ってほしい」。初場所での横綱挑戦に大きな期待を寄せた。
一方の豊昇龍も、賜杯は逃したものの、13勝2敗と好成績を残した。高田川親方は「今場所は強い相撲が多かった。来場所もいい相撲を取っていければ、夢(横綱)に向かっていけると思う」との見解を示し、琴桜との〝ダブル綱とり〟の可能性を否定しなかった。
大関同士の最終決戦が、今年の本場所での最後の取組となった。高田川親方は「最後の取組が大関の13勝同士で、最後にいい相撲を見せてもらった」と、今場所奮闘した2人を高く評価した。