米国・AEWのPPV「Full Gear」(23日=日本時間24日、ニュージャージー州ニューアーク)で、AEWインターナショナル王者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=29)が、値千金の防衛を果たした。
「ドン・キャリス・ファミリー」のエース格にのし上がり、10月には王者ウィル・オスプレイとリコシェの3WAY戦を制して同王座を奪取。AEW初戴冠となり、この日は元WWEで世界的ハイフライヤーの実力者リコシェの挑戦を受けた。
序盤は軽快な空中殺法を浴びて後手に回るも、「リコシェ!」と叫びながらビッグブーツをくらわせ、場外戦でも圧倒した。リコシェの背中に照準を合わせて、ペースを握った。
リコシェはエプロンの竹下に延髄斬りを放って逆襲に転じ、サスケスペシャルから450。スプラッシュを見舞うが。竹下は強烈なブルーサンダーボムで叩きつけ、一歩も引かない。小兵のリコシェにエルボーを連打して、コーナーから鮮やかな雪崩式ジャーマン。豪快なラリアート、ヒザ蹴りをぶち込んで大攻勢をかけた。
だが、コーナーに上がったところで、リコシェの雪崩式フランケンシュタイナーで吹っ飛ばされ、シューティングスタープレスを浴びた。それでも3カウントは許さず、変型ツームストーンドライバーで追い込む。リコシェの反撃をかわすと、コーナーにもたれかかったリコシェの背中にワガママ(ヒザ蹴り)を発射。最後はコーナー上から雪崩式ファルコンアローを決めて、強敵から3カウントを奪った。
ドン・キャリスがリングサイドからリコシェを陽動する場面もあったとはいえ、竹下の完勝。中継では「ゲームプランを立てて、彼はそれを貫いた。見事で、疑いの余地がなかった」と称賛された。〝ジ・アルファ〟自身のXに「次は何をしてほしいんだ」と不敵に投稿し、メインロースターの実力を証明した。
新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会では、NEVER無差別級王者の鷹木信悟に挑戦する。竹下がAEWインター王者のままならダブルタイトルマッチとなるが、現状の勢いでは2冠戦実現の可能性が高そうだ。