新日本プロレス24日後楽園ホール大会の「ワールドタッグリーグ」Aブロック公式戦で、海野翔太(27)、本間朋晃(48)組が大会3連覇中の「毘沙門」こと後藤洋央紀(45)、YOSHI―HASHI(42)組を撃破し2勝目を挙げた。
優勝候補本命と目される毘沙門の連係に大苦戦を強いられた。合体技・激烈一閃を浴びた海野は消灯を狙われるが何とか阻止。後藤のGTRも防ぎ、ブレイズブレイドで反撃に出る。
デスライダーをトラースキックで阻止したYOSHI―HASHIにトルネードDDTを決めると、再び後藤と1対1の状態に。裏GTR、ラリアート、GTWと怒とうの猛攻にさらされながらも、GTRだけは決めさせない。逆さ押さえ込みを後藤がこらえているところに、本間がこけしロケットで絶好アシスト。最後は海野が一気にデスライダーを決めて3カウントを奪った。
すると試合後には場内が暗転。ビジョンにVTRが流れると、何とAEWのクラウディオ・カスタニョーリが姿を現した。
海野は来年1月4日東京ドームでIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.への挑戦が決定済み。さらに翌5日に東京ドームで行われるAEWらとの合同興行「レッスルダイナスティ」では師匠であり現AEW世界王者のジョン・モクスリーとの対戦を熱望した。しかしモクスリーからは「俺は失望を抱いている。お前の教育はまだ終わってない。俺はお前が抱える問題を解決するために、東京ドームに〝使者〟を送る」と予告を受けていた。
その使者として送られるのがAEWマットを席巻する「デスライダーズ」でモクスリーと共闘中のカスタニョーリというわけだ。カスタニョーリは「ショータ、どうしたんだ? 日本では先輩に敬意を払うんだろ? 俺たちのやり方に疑問があるのか? お前が最初のデスライダーじゃないか。ジョンはお前の面倒を見てやったんだぞ。お前はなんて失礼なヤツなんだ? 教訓を忘れたのか? 俺が直々に教えてやろう。来年1月5日レッスルダイナスティでな。最後のレッスンになるだろう」と不敵予告。
これを受け、海野は「クラウディオ・カスタニョーリ、相手にとって不足がなさすぎる相手だ。ただ、お前自身が敬意、リスペクトを忘れてるんじゃないか? 新日本プロレスはWTLの真っただ中だ、水を差すようなことをするんじゃねえよ。一つひとつ着実にクリアした上でお前の前に立ってやる」と迎撃宣言を繰り出し、1・5ドームでのシングル戦が決定的となった。