野球の国際大会「第3回プレミア12」は24日、東京ドームで決勝戦が行われ、台湾は大会連覇を目指した日本を相手に4―0で完封勝利。主要国際大会で初優勝を飾った。
4点リードした最後の9回は一死一塁から一塁ライナーを捕球して一塁ベースを踏み、一走者・森下が飛び出しており併殺を完成。ゲームセットの瞬間、三塁ベンチから台湾ナインが一斉に飛び出し、歓喜のウオーターシャワーが行われるなど、涙を流す選手もいた。
実は台湾ナインには強力なニンジンがぶら下がっていた。台湾が優勝した場合、1人当たり700万台湾ドル(約3330万円)の報奨金が支給されるという。
台湾のミラーメディアによると、台湾の褒章に関する規定「国光体育褒章頒発要点」で、野球は2028年のロサンゼルス五輪の正式種目に含まれるため「プレミア12」は「1等2級」の大会に分類されている。そのため優勝した場合は1人700万台湾ドル、準優勝の場合は1人500万台湾ドル(約2380万円)、3位の場合は1人300万台湾ドル(約1430万円)が贈られることになっているという。
別の台湾メディアのある記者は「この国際大会の優勝によって台湾では総額で9億円以上も選手に支給されることになっているが、日本では優勝しても国から全くもらえないんですね。1人3300万円ももらえるのは台湾選手にとって非常に大きい。モチベーションになっていたのは間違いない」と指摘した。