国内FA権を行使しているソフトバンクの甲斐拓也捕手(32)が24日、福岡市内で行われた祝賀パレードとファンフェスタに参加し、ファンと交流した。
福岡の沿道からは鷹の正捕手に対して残留を望む声も多く飛んだ。甲斐は「パレードでそう言っていただいたファンの方も多くいた。選手としてはすごくうれしい言葉」と鷹党への感謝を示した。
移籍か残留か、一部報道では一騎打ちの構図にある巨人の阿部監督が獲得に向けて直接交渉の席につくと言われている。巨人で長年、扇の要を守り続けた偉大な先輩からの「絶対的な司令塔」という言葉が飛び出すほどのラブコール。これに鷹の背番号19は「素直にうれしい。捕手は重要なポジションだと思うし、司令塔という言葉を使われて、ああいうふうに言っていただいたのはうれしいことです」と率直な心境を明かした。交渉の席には自ら参加し、話を聞くこととなる。
決着はいつ頃になるのか。本人も早期の決着を望んではいるものの、人生を左右することとなる重要な選択であるだけに慎重な姿勢を見せる。「大事な決断になるので、簡単に決められることではない。自分の中で決めた以上はそこでしっかりやらないといけないので、その決断というのはすぐ出るものじゃないし、いろんな話を聞きながらしっかり決断したい」と話した。
偉大な捕手の先輩からのラブコールは、鷹の正捕手の決断にどう影響を与えるか。注目が集まるばかりだ。