国際大会「プレミア12」の決勝戦が24日に東京ドームで行われ、台湾代表が侍ジャパンに4―0で完勝し、優勝を果たした。試合終了直後には歓喜に沸いた裏では、屈辱的な憂き目にも遭っていた。
スーパーラウンドが行われた東京ドームでの出来事だった。球場の入り口で配布されていた今大会のチラシを手にした台湾メディアの記者が、けげんそうな表情を浮かべながら質問をぶつけてきた。
「なぜかこのチラシには台湾の選手が載っていなんです。どういった理由か分かりますか?」
主催者であるWBSCが東京開催に合わせて日本のファン向けに作成したとみられ、チラシには「世界連覇へ」とのスローガンとともに「PREMIER12 WBSC PRESENTED BY RAXUS」とスポンサー名とともに計11選手の写真が掲載された。そのうち6人を侍ジャパンの選手が占め、それ以外は米国、オーストラリア、キューバの3か国による5人が並んだ。
前出の台湾メディアの記者は「スーパーラウンドで配布するものなのに、なぜ台湾の選手たちの写真は使われてないのか…。私たちはとても驚きました」と落胆した様子だった。
同記者の言い分からすれば、同じくスーパーラウンドに進出したベネズエラの選手もチラシには掲載されてない。台湾もベネズエラもベスト4には残らないと主催者に思われていたのか…。
ホスト側の日本サイドの関係者からも「そもそもどういうチョイスでこの4か国を選んで、誰が最終チェックをしたのか。修正できるなら修正してから配布するべきだし、間に合わないなら配布する意味もないような…。何にせよ、またしてもWBSC側の雑な仕事ぶりを見たように感じます」と疑問の声が出ていた。