シンガーソングライターの秦基博(44)が24日夜放送のテレビ朝日系「EIGHT―JAM」に出演。「愛は勝つ」などで知られる、昨年61歳で亡くなったKANさんとのコラボ曲について語った。
KANさんと秦は2021年、お互いに別々の曲をリリース。ファンの間では「イントロが似ている」「同じフレーズが使われている」「曲がどちらも5分24秒」などとザワついていたが、2人は説明することなくしらばっくれていた。後にその曲同士を合体させることを念頭に置いた上で作られた、前代未聞のコラボ曲「カサナルキセキ」であることを、謝罪会見を模した形で発表した。
秦はKANさんからこのアイデアを受けていたと明かした。最初から謝罪会見まで考えていたといい「最初聞いたとき『何言ってんのかな』って。『こんなことできんのかな』と思いながらだったんですけど」と当時の心境を明かした。
難解な依頼に、最初に曲を書いたときはボツになったことも。秦は「メロディーを書いて、KANさんにお渡しして、KANさんがそれに重なるメロディーを書くっていうやり方。重なっているすごい部分は全部KANさん」と説明し「良いものを作るっていうことに対して、真っすぐでピュアで徹底的でした」と回顧した。
KANさんより後にリリースした秦は、ファンからパクリ疑惑を向けられたときの対応もKANさんと考えていたようで「もし『同じ曲ですよね?』と聞かれたら、どうしたらいい?という話になって。KANさんが『プライベートは本人に任せてますって言おう』って」と笑顔で振り返った。また、入院していたKANさんとの会話にも言及。「『できることは全部やった方がいいよ、その方が楽しいんだから』。すごい残ってますね」と、最後のメッセージを明かした。