ビットコイン億万長者が米国中に２００万ドル（約３億８６７万円）相当の財宝を隠して、発見するための謎の手がかりを残した。米紙ニューヨーク・ポストが２４日、報じた。
ビットコイン投資で財を成したジョン・コリンズ・ブラック氏がインスタグラムに「米国の歴史上最大の宝探しが今始まる」として、動画を投稿した。米国全土に、難破船から回収した金貨から希少なポケモンカードに至るまで貴重品が詰まった宝箱５つを隠し、ハンターがそれを見つけるのに役立つ手がかりが詰まった本を出版した。
コリンズ・ブラック氏は、この旅に、パズルや地図、そして宝箱の場所を見つけるために必要なすべての手がかりが詰まった「ゼアーズ・トレジャー・インサイド」という本を公開した。
コリンズ・ブラック氏は「手がかりを解くのに天才である必要はありません。壮大な暗号はありません。好奇心と想像力、そして何か新しいことに挑戦する意欲があれば、私が隠した宝物を見つけることができるでしょう」と語る。
お宝は幅広い層のハンターを魅了するものだ。金貨やポケモンカードの他、マイケル・ジョーダンの１９８６年のスポーツトレーディングカード、ジャクリーン・オナシスが所有していたダイヤモンドとサファイアのブローチ、紀元前４世紀のギリシャの金の月桂樹、パブロ・ピカソがデザインし鋳造したコイン、珍しい月の岩石の標本など。
宝物の中にはビットコインも含まれている。これは現在１０万ドル近い価値があり、宝箱が見つかる頃には価格が上がっている可能性がある。
コリンズ・ブラック氏は「どの宝箱も危険な場所には置かれておらず、すべて埋められたものではなく、どこか屋外にある」とアドバイスした。いずれも公道から３マイル（約４・８２キロ）以内に位置し、私有地内には位置していないという。
「私は冒険のために生きているので、この宝探しを企画しました」と、コリンズ・ブラック氏は、新型コロナウイルスのロックダウン中に考案したこのプロジェクトについて明かした。
過去にこのような公開トレジャーハントが行われたことがある。２０１０年頃、ニューメキシコ州の美術商フォレスト・フェン氏は、ロッキー山脈のどこかに約２００万ドル相当の金と宝石の入った箱を隠し、その場所につながる手がかりを記した詩を発表した。
１０年間、宝箱は手つかずのまま放置され、少なくとも５人が捜索中に亡くなったが、２０２０年６月にフェン氏が突然、この石が見つかったと発表した。しかし、フェン氏は発見者の名前を明かすことはなく、数か月後に亡くなったことで、宝は本当に見つかったのか謎のままだ。