松戸競輪FⅠナイター「ベルハンマーカップ」は25日に開幕し、7Rのガールズ予選1で高木佑真(25=神奈川)が3着に踏みとどまり、まずまずのスタートを切った。
今開催のガールズは新人の仲沢春香が圧倒的なシリーズリーダーとして君臨し、この日で連勝を「15」まで伸ばした。1つ前の6Rを制した永礼美瑠は「仲沢対策」を聞かれて「う~ん…最終3角で5車並走とかして壁をつくるとか?」と冗談めかしたが、それぐらいしないと止められないほどの強さがある。
そんな大物ルーキーを相手に攻略の糸口を見つけたのが高木だ。初手3番手で赤板過ぎから車間を切り、6番手に付けた仲沢の位置を確認して打鍾を合図に発進。自力を発揮して風を切った。
最終2センター過ぎで仲沢にかわされ、最後は宇野紅音にも先着を許し「せめて2着なら」と唇をかんだが、一方で「決勝でも戦える気がした。まくりの展開にできたのは良かった」と手応えも口にした。
今夏は体調を崩し「練習とレースがかみ合わなかった」こともあって、一時は競走得点も50点を割り込んだ。それが体調も回復した最近は「練習もしっかりできているし感じもいい。自力でもがくことが多く、タイムも良くなってきた」と復調ムード。前回岸和田では準Vと結果を出した。
ただ、その岸和田で初日と決勝で高木の前に立ちはだかったのが他でもない仲沢で、その強さを肌で感じた。「ハルカちゃんは何でもできる。ポテンシャルが高くて、昔のサトミナ(佐藤水菜)を見ているみたい」と実力には一目置く。だが、戦わずして白旗を上げる気はない。
26日の7Rガールズ予選2では再び仲沢に挑む。高木は「そう簡単にはいかないと思うけど」と現実を直視しつつも、出し惜しみせずに立ち向かう。