アストロズからFAとなっていた菊池雄星投手(33)がエンゼルスと3年契約で合意したと複数の米メディアが報じた。MLB公式サイトは3年6300万ドル(約96億8400万円)で契約したと伝え「開幕投手になる可能性が高いが、これは菊池が昨夏にアストロズにトレードされてからいかに強かったか、今のヘイローズ(エンゼルス)投手陣がいかに弱かったかを反映している」と予想。
10シーズンでプレーオフ出場のないエンゼルスはすでにホルヘ・ヘスラー、トラビス・ダーノー、ケビン・ニューマン、カイル・ヘンドリックスらをFAで獲得しているが「菊池はオフにもっとも忙しいチームに入団する。これまでで最大の獲得選手だ」と見ている。
7月末にブルージェイズからアストロズに移籍し、10試合で5勝1敗、防御率2・70と抜群の成績を残してチームの地区優勝に貢献。11月1日にFAとなって去就が注目されていた。
大谷翔平のドジャース放出で何かと批判されてきたミナシアンGMだが、地元メディア「HALOHANGOUT」は「アストロズからスター選手を奪った。これはミナシアンの素晴らしいビジネスだ。野球界最高の投手の1人であり、彼との契約が下位のエンゼルスにとって転機となるだろう。オーナーのアルテ・モレノがこのように財布の紐を緩めるのはエンゼルスのファンにとって新鮮な空気を吸ったような気分だ。最高の選手を見つけ、開幕投手に指名できるだろう」と大歓迎した。