今年6月の岸和田GⅠ「高松宮記念杯」で元Jリーガーとして史上初のGⅠ制覇を果たした北井佑季(34=神奈川)の「優勝報告会」が26日、横浜市内のホテルで行われ、師匠でもある神奈川の高木隆弘支部長、JKAの木戸寛会長やファンら関係者約150人が集まり、祝福した。
30歳だった2020年に日本競輪選手養成所の門をたたいてから4年。ついに輪界の頂で覇権を争うまで上り詰めた。2月岐阜の全日本選抜でGⅠ初優出。そして高松宮記念杯で栄冠をつかみ、年末の「KEIRINグランプリ2024」(静岡)への出場を決めた。あいさつでは支えてくれたすべての人たちへの感謝を述べ「ありがたい会、幸せな会」と実感を込めた。
ただ、満足はしていない。高松宮記念杯を制したのは今年前半のこと。地元・平塚で行われたオールスターや、弥彦の寬仁親王牌、先の小倉競輪祭と、後半のGⅠでは優出を逃しただけに「後半はふがいない、難しいレースが続いた」との思いがある。
だからこそ、初出場となるGPでは「力を余すことなく自分のやってきた思い切ったレースをしたい」と言い、たまりにたまったマグマを「まとめてGPにぶつけたい」と意気込む。
次走は予定通り大垣記念(11月30日~12月3日)に臨む。暮れの大一番に向け、やるべきことに迷いはない。